介護職としての役割が広がる

現在、少子高齢社会の真っただ中にあることは知っていると思います。子どもが少なく、高齢者が多い、また家族の人数も減りつつありますし、障害や病気を抱えながら生活をする人が増えてきています。
街を歩けば不景気とはいえ、新しく建てられる建物は、介護施設が多いのに驚くと思います。時代の流れは、どのように考えても福祉社会に入っており、これまで行政に任せていた介護の専門性が問われるのは、間違いないといえるでしょう。
福祉の専門職とは、障害があったり、高齢になっても「その人らしく生活ができるように支える」のが仕事です。家事の手伝いや日常生活のサポートなどもありますが、大切なことは「日々の生活で困りごとのある人と向き合う人」なのです。人と接する専門職のため、単に介護知識だけではなく、その対象者に合わせて、「その人にとって最も良いこと」「その人らしく生きられること」を常に考えて仕事に当たる必要があります。
これは、介護職に就く人たちに共通しているテーマであるといえます。従って、介護に就いた人には、次々に専門職としての国家資格に挑戦をする人が多いようです。例えば、介護福祉士の資格を取得して福祉業界に入った人は「社会福祉士」や「精神保健福祉士」などにも意欲的なようです。その理由は、対象となる人は乳幼児から高齢者まで、また仕事内容は生活に困ったときの生活保護者から虐待問題、子育て支援、福祉の制度や政策にと多岐に渡るからです。学ぶことが多く、其れゆえにやりがいがあるのでしょう。